悔し涙

意味不明な謹慎処分で杏ちゃんが出社しなくなり、私は一身にパワハラを受けていた。

 

ある日、Gに呼び止められた。 

 

 

突然、何を言い出すかと思えば

 

 

「ここは会社を愛する人の神聖な場所だ。だから〇〇ちゃんはどっか他所へ行ってくれ」

 

と、他の社員のいる前で罵られた。

 

 

会社の代表である社長が、セクハラだのパワハラだのして社員を虐めているような会社のどこに「神聖な場所」があるのだろう?

 

 

心の中で「タヒね!」と思いながら、私は「分かりました」とその場を去った。

 

 

こんな下らない奴に、こんな下らないこと言われてまで働く意味が分からなくて、悔しくて涙が出た。

 

上司や同期、パートさんが

 

「なんでそんなこと言うんだ」と一緒に怒ってくれたけれど、相手はどんな下衆でも社長。

どうにもならない。

 

 

そして、その辺りから私を避ける人が現れた。

 

私を避ける人は、GとBのスパイだ。

Gにゴマをすりたいのか、こぞって私を無視するようになった。

 

 

GやBやスパイ達を見ていて思う。

 

 

この人(人とも思いたくないけど)親からロクな躾をしてもらえなかったんだろう。

承認欲求と自己顕示欲だけが異様に高くて、今思い出しても気持ち悪い奴らばかりだった。