セクハラからパワハラへ
Bにセクハラの件を相談した杏ちゃん。
Bは
「Gに対してニコリとも笑うな。何を言われても無視しろ。触られたら大きな声で『やめて下さい』と叫べ。そうすればそのうち諦めるから」
とアドバイスしたそう。
杏ちゃんは言われた通りにGと距離をとった。
それは違う部署の私から見ても、ハッキリとGを拒絶していると分かるくらいに。
しかし、この行動は逆にGの逆鱗に触れてしまった。
Gはセクハラに加えてパワハラをするようになり、朝礼で杏ちゃんを吊し上げるような発言を繰り返した。
杏ちゃんと関わることのない短時間パートさんですら
「名前は言わないけど、あれって杏さんのことだよね?」と私に聞いてくるくらい、Gはあからさまに杏ちゃんを攻撃し始めた。
就業時間内に仕事をサボって他の社員を軟禁したとか
証拠が書かれている俺の手帳を盗んだとか
これは俺に対する社員からのパワハラだ
と、連日大騒ぎするようになった。
そして、とある9月。
私は理由もなしに降格処分となった。